インフラエンジニアのための VS Code 活用|導入とサーバー管理

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目次

はじめに

インフラ作業では、サーバーへの SSH 接続、設定ファイルの編集、ファイル転送、手順書の作成といった操作を、複数のツールを併用しながら進めることが多くあります。Tera Term でコマンドを実行し、WinSCP でファイルを転送し、メモ帳で手順書を書く、といった具合です。Visual Studio Code(VS Code)を使うと、これらの作業を 1 つの画面に集約できます。

本記事は、インフラエンジニアが VS Code を作業環境として使う利点と、導入から各機能の詳細記事までの全体像をまとめた入口です。個別の設定手順は、本文中で各専用記事に案内します。

この記事でわかること
  • インフラエンジニアが VS Code を使う利点
  • VS Code のインストールと日本語化の手順
  • ターミナルをコマンドプロンプトに切り替える方法の概要
  • Remote-SSH でサーバーを管理する方法の概要
  • VS Code でよくあるトラブルと対処の概要

VS Code は、ターミナル・ファイル管理・SSH クライアントを 1 つの画面にまとめられるため、ツールの行き来を減らせます。まず導入と日本語化を済ませ、続いてターミナル設定・Remote-SSH・トラブル対処の各記事に進むと、作業環境を段階的に整えられます。

なぜインフラエンジニアに VS Code が向くのか

VS Code はコードエディタとして広く知られていますが、インフラ用途では「ターミナル兼ファイル管理ツール兼 SSH クライアント」として活用できます。プログラミング以外の日常的な保守・運用作業でも役立つのが特徴です。

主な利点は次の 3 点です。

統合ターミナル:
コマンドプロンプト・PowerShell・Git Bash を切り替えて、エディタと同じ画面でコマンドを実行できます。

ファイルの編集・転送:
リモートのファイルをエディタ上で直接編集でき、ドラッグ&ドロップでの転送も行えます。

Remote-SSH:
SSH クライアントとしてサーバーへ接続し、ローカルと同じ操作感でファイルを扱えます。

これらを組み合わせると、従来の Tera Term + WinSCP + メモ帳といった構成を、VS Code 1 つに集約できます。ウィンドウを行き来する手間が減り、設定変更とその確認を 1 画面で進められます。

VS Code のインストールと日本語化

VS Code はインストール後の標準状態では英語表示です。まずインストールと日本語化を済ませて、操作しやすい状態に整えます。

インストール

公式サイト( https://code.visualstudio.com/ )からインストーラーをダウンロードし、ウィザードに従ってインストールします。インストール時の「PATH への追加」などのチェックボックスは、既定(チェックあり)のまま進めて問題ありません。

日本語化(Japanese Language Pack)

起動後、拡張機能を使ってメニューを日本語化します。

  1. 拡張機能メニューを開きます(Ctrl + Shift + X)
  2. 検索バーに Japanese と入力します。
  3. Microsoft 製の「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。
  4. インストール後、右下に表示される「Change Language and Restart(言語を変更して再起動)」で「Restart」をクリックします。

再起動すると、メニュー周りが日本語で表示されます。表示言語は、コマンドパレットの「Configure Display Language(表示言語の構成)」からも切り替えられます。この設定は、ユーザー VS Code フォルダの argv.json に保存されます。

参考: Visual Studio Code 公式ドキュメント(Display Language)
“You are prompted to restart when you select a different display language”
(表示言語を切り替えると、再起動を求められます)
https://code.visualstudio.com/docs/configure/locales

ターミナルをコマンドプロンプトに切り替える

VS Code の統合ターミナルは、Windows 版では既定で PowerShell が起動します。使い慣れたコマンドプロンプトや、Linux コマンドを扱える Git Bash に切り替えたい場合は、コマンドパレットの Terminal: Select Default Profile(既定のプロファイルの選択)から変更できます。常に同じシェルを起動する恒久設定と、今回だけ別のシェルを使う一時利用を、用途に応じて使い分けられます。

切り替えの具体的な手順や、Remote-SSH 接続時に出る「command not found」への対処は、関連記事『VS Code のターミナルをコマンドプロンプトに変更する手順』をご参照ください。

Remote-SSH でサーバーを管理する

Remote-SSH 拡張をインストールすると、VS Code 自体が SSH クライアントになります。SSH config に接続先を登録しておけば、リモートエクスプローラーから数クリックでサーバーへ接続でき、接続先のファイルをローカルと同じ操作感で直接編集・保存できます。FTP ソフトを別途立ち上げなくても、ドラッグ&ドロップでファイル転送が行えます。初回はパスワード認証で接続し、以降は公開鍵認証へ切り替えると、接続の手間を減らせます。

config の書き方、公開鍵認証の設定、Could not establish connectionBad owner or permissions といった接続エラーの対処は、関連記事『VS Code Remote-SSH でサーバーに接続する手順』をご参照ください。

よくあるトラブルと対処

VS Code を Windows で使い続けると、環境特有のトラブルに遭遇する場面があります。代表的なのが、起動時に「アクセスが拒否されました」と表示される更新エラーと、Python の実行結果が文字化けする問題です。更新エラーはインストールフォルダへの権限付与や update.mode の設定で、文字化けは OS 全体の設定を変えずに PYTHONIOENCODING などの環境変数で対処できます。

それぞれの原因の切り分けと具体的な対処手順は、関連記事『VS Code の更新エラーと Python 文字化けの対処』をご参照ください。

まとめ

VS Code は、ターミナル・ファイル管理・SSH クライアントを 1 つの画面に集約できるため、インフラ作業の中心的なツールとして活用できます。導入と日本語化を済ませたうえで、ターミナル設定・Remote-SSH・トラブル対処の各記事に進むと、作業環境を段階的に整えられます。

  • VS Code はターミナル・ファイル管理・SSH クライアントを一本化
  • 導入後は Japanese Language Pack で日本語化
  • 統合ターミナルはコマンドプロンプトや Git Bash に切り替え可能
  • Remote-SSH 拡張でサーバーへ接続しファイルを直接編集
  • パスワード認証から公開鍵認証への切り替えで接続を効率化
  • 更新エラーは権限付与や update.mode の設定で対処
  • Python 文字化けは環境変数による UTF-8 化で対処

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

関西を拠点に活動する、現役インフラエンジニア。経験20年超。

大手通信キャリアにて、中〜大規模インフラ(ネットワーク・サーバ・クラウド・セキュリティ)の設計・構築およびプロジェクトマネジメントに従事。現場で直面した技術課題への対処や、最新の脆弱性情報への実務対応を、一次情報として発信しています。

保有資格
CCIE Lifetime Emeritus(取得から20年以上)/ VCAP-DCA / Azure Solutions Architect Expert

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