エラー内容
STP[1]Spanning Tree Protocol を構成している Cisco のスイッチで、次のエラーがでてポートが予期せずブロックになる場合があります。
%SPANTREE-7-RECV_1Q_NON_TRUNK: Received 802.1Q BPDU on non trunk GigabitEthernet0/1 VLAN100.
%SPANTREE-7-BLOCK_PORT_TYPE: Blocking GigabitEthernet0/1 on VLAN100. Inconsistent port type.
原因
アクセスポートに設定したインターフェースで、次のような理由で、対向のスイッチから「タグ付き BPDU」を受信している可能性が考えられます。
- アクセスポートに、トランクポートのインタフェースを接続している。
- アクセスポート同士を接続しているが、対向のスイッチが何らかの理由で、「タグつき BPDU」を送信している。
➀ は単純な設定ミスですが、➁ は対向が STP に対応していなかったり、「タグつき BPDU」を正常に認識できず、アクセスポートに転送するといった可能性が考えられます。
対策
恒久対処としては、➀ は対向で設定を合わせ、➁ は「タグつき BPDU」を送信しないようにすることですが、難しい場合は、受信側(接続元)で、「BPDU フィルタの有効化」という暫定回避策があります。
BPDU フィルタはインターフェース単位で設定する方法と、スイッチ全体で設定する方法があります。
STP 無効化と同義なので、設定する際はループ構成になっていないか十分にご注意ください。
インターフェース単位で設定
任意のインターフェースで BPDU フィルタを有効化します。
Switch(config)#interface GigabitEthernet0/1
Switch(config-if)#spanning-tree bpdufilter enable
スイッチ全体で設定
以下の設定では全ポートで BPDU フィルタを有効化します。個人的にはあまりおすすめしません。
Switch(config)#spanning-tree portfast bpdufilter default
STP PVID/Type 不一致による予期せぬポートブロックが解消した場合は、次のメッセージが出力されます。
%SPANTREE-SP-2-UNBLOCK_CONSIST_PORT: Unblocking GigabitEthernet0/1 on VLAN100. Port consistency restored.
以上
脚注
↑1 | Spanning Tree Protocol |
---|