Microsoft Defender について

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はじめに

Windows に標準搭載されている Microsoft Defender。かつては「最低限の保護」という認識が一般的でしたが、近年はその機能や検出能力が大きく変化しています。

「無料の標準機能だけで本当にセキュリティは保てるのか?」 「有料ソフトと比べて、具体的に何が違うのか?」

本記事では、2025年の最新データに基づき、その実力を確認します。

この記事でわかること
  • 2025年最新テスト(AV-Comparatives)に基づく 客観的な検出率・評価
  • 現在の Microsoft Defender で 「できること」と「できないこと」
  • 有料セキュリティソフトを選択すべき 具体的な判断基準

結論から言うと、日常的なネット利用であれば Microsoft Defender だけで十分な防御力 があります。
ただし、有料ソフトにあるような「便利な付加機能」はありません。 その違いを理解した上で、「あえて有料版を買う必要があるか?」 を判断するヒントにしていただければと思います。

主な機能と仕様

現在の Microsoft Defender が提供する主要な機能は以下の通りです。基本機能は有料ソフトと比較しても標準的な構成となっています。

リアルタイム保護

常駐駐監視機能です。ファイルの作成、開く、ダウンロードなどのタイミングでスキャンを行い、既知のマルウェア定義に基づいて脅威をブロックします。

クラウド提供の保護

クラウド上のデータと照合することで、定義ファイル更新前の新しい脅威(ゼロデイ攻撃など)を検知する仕組みです。デフォルトで有効になっています。

ランサムウェアの防止

「コントロールされたフォルダー アクセス」という機能により、指定したフォルダー(ドキュメントや写真など)に対する不正な書き換えをブロックします。 ※設定で手動有効化が必要な場合があります。

ファミリー オプション

保護者による制限機能です。Microsoft アカウントと連携し、お子様のデバイス利用時間や閲覧サイトの制限、アクティビティの確認が可能です。

第三者機関によるテスト結果

セキュリティソフトの評価機関である AV-Comparatives が実施した「Real-World Protection Test(2025年2月〜5月)」の結果を参照し、その性能を確認します。

評価結果の概要

このテストは、Web ブラウジングやメール受信など、実際の利用環境に近いシナリオでマルウェアを防げるかを測定するものです。

評価ランク:ADVANCED+

Microsoft Defender は、最高評価ランクである 「ADVANCED+」 に認定されています。これは、Avast、Bitdefender、Kaspersky などの主要な有料ベンダーと同等のランク付です。

Real-World Protection Test July-October 2025

データから見る傾向

  • 防御率(Protection Rate)
    • 99% 前後の高い数値を記録しており、一般的な脅威に対しては十分な検出能力を持っていると言えます。ただし、テスト回によっては 100% 防御を達成した一部の有料ソフトに対し、わずかに見劣りするケースもあります。
  • 誤検知(False Positives)
    • 正常なファイルを誤って危険と判定する「誤検知」の数は、標準的〜少なめの水準です。かつては誤検知が多い傾向にありましたが、近年は改善が見られ、実用上の支障は少ないレベルと言えます。

有料ソフトとの違い・導入の判断基準

「テスト結果が良いなら、有料ソフトは不要か?」というと、必ずしもそうではありません。 Microsoft Defender は「純粋な防御」に特化している一方、有料ソフトは「付加価値(利便性)」を提供している点に違いがあります。

機能・特徴Microsoft Defender一般的な有料セキュリティソフト
ウイルス検出○(高水準)○(高水準 + 各社独自の技術)
コスト無料(OS 標準)年額数千円〜
サポートWeb ヘルプ中心電話・チャットサポート等
付加機能最小限VPN、パスワード管理、PC 高速化など
UI/操作性シンプル (設定画面は深め)初心者向けの統合管理画面

Microsoft Defender が「向いている」ケース

  • コストを抑えたい、サブスクリプション契約を増やしたくない場合。
  • OS 標準の機能だけでシンプルに運用したい場合。
  • 自身で怪しいサイトやファイルを見極めるリテラシーがある程度ある場合。

有料ソフトを検討すべきケース

  • トラブル時に電話やリモート操作でのサポートを期待するなら、サポート付きの有料製品(ウイルスバスター、ノートン等)が確実です。
  • 公衆 Wi-Fi 利用時の VPN や、ID・パスワード管理機能などを一つのソフトでまとめて管理したい場合
  • ネットバンキング保護機能(決済ブラウザ)や、迷惑メールフィルターなど、特定の用途に特化した保護機能が必要な場合

総評

客観的なテストデータを見る限り、Microsoft Defender の基本性能は、現代のサイバー脅威に対応できる水準に達しています。「無料だから危険」という認識は過去のものと言って差し支えありません。

ただし、機能はシンプルであり、ユーザー自身が設定を管理する必要がある場面もあります。 「とりあえずこれを入れておけば安心」というオールインワンの利便性や手厚いサポートを求めるか、コストパフォーマンスと OS 親和性を取るか。 ご自身の利用環境やスキルに合わせて選択することをお勧めします。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

インフラ(クラウド/NW/仮想化)から Web 開発まで、技術領域を横断して活動するエンジニア💻 コンシューマー向けエンタメ事業での新規開発・運営経験を活かし、実戦的な技術ノウハウを発信中

[ Certs ] CCIE Lifetime Emeritus / VCAP-DCA ✒️ [ Life ] 技術書・ビジネス書愛好家📖 / 小・中学校で卓球コーチ👟

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