【Excel】実務で役立つ主要関数の使い方 | 基礎から MOD・LET・文字列抽出まで

  • URLをコピーしました!
目次

はじめに

Excel の関数は、日々の業務におけるデータ集計や文字列の加工を効率化するための必須機能です。目的に合った関数を適切に組み合わせることで、手作業による入力ミスを防ぎ、作業時間を大幅に短縮することが可能になります。

本記事では、実務で役立つ主要な Excel 関数の使い方を解説します。基本的な数値計算(MOD 関数など)から、特定の文字列を抽出する応用テクニック(MID 関数・FIND 関数)、さらに複雑な数式をシンプルに記述できる最新の関数(LET 関数)まで、実際の活用シーンを交えて紹介します。

この記事でわかること
  • 割り算の余りを求める MOD 関数の基本と活用シーン
  • MID 関数と FIND 関数を組み合わせた、特定の文字列(URL など)の抽出手順
  • 計算式内に変数を定義して数式を効率化する LET 関数のメリットと使い方

数値計算や条件判定に役立つ関数(MOD など)

Excel におけるデータ処理の基本として、数値の判定や規則的な処理を自動化する際に役立つのが「MOD 関数」です。

割り算の余りを求める「MOD 関数」の基本と活用シーン

MOD(モッド)関数は、指定した数値を別の数値(除数)で割った際の「余り」を返す関数です。

  • 構文: =MOD(数値, 除数)
  • : =MOD(10, 3) と入力すると、10を3で割った余りである「1」が出力されます。

この関数は、単純な割り算の余りを求めるだけでなく、実務では他の関数や機能と組み合わせて「規則性を持った条件判定」を行うためによく応用されます。

主な活用シーン

表の行に交互に背景色をつける

条件付き書式のルールの数式に =MOD(ROW(), 2)=0 (現在の行番号を2で割った余りが0、つまり偶数行であるか)と指定することで、視認性の高い縞模様の表を自動で作成できます。

一定の間隔でフラグを立てる

=MOD(ROW(), 5)=1 のように指定し、5行ごとに特定の処理を実行したり、データを抽出したりする際の目印として利用します。

このように、数値の規則性を利用してデータの見栄えや処理をコントロールできるのが MOD 関数の特徴です。

文字列操作の応用(MID・FIND を用いた抽出テクニック)

数値データの処理に加え、Excel 実務で頻繁に発生するのがテキストデータの加工です。ここでは、不要な文字列が含まれるデータから、特定の記号で囲まれた部分だけを正確に抜き出すテクニックを解説します。

指定した文字を抽出する MID 関数・FIND 関数の基本

文字列の一部を抽出する際、以下の2つの関数を組み合わせるのが一般的です。

  • MID 関数=MID(文字列, 開始位置, 文字数) 指定した文字列の「開始位置」から、任意の「文字数」だけを取り出します。
  • FIND 関数=FIND(検索文字列, 対象, [開始位置]) 指定した特定の文字が、左から何番目にあるかを検索して数値を返します。

実践: ダブルクォーテーションで囲まれた文字列(URL 等)を抽出する方法

システムから出力された HTML タグを含むデータなどから、ダブルクォーテーション(”)で囲まれた URL 部分のみを抽出したい場合、以下の数式を使用します。

数式の例(セル A2 の文字列を対象とする場合)

=MID(A2, FIND("""", A2)+1, FIND("""", A2, FIND("""", A2)+1) - (FIND("""", A2)+1))

出力例

  • 元の文字列 (A2)<a href="https://example.com/news" class="link-style">ニュース</a>
  • 抽出結果https://example.com/news

数式の仕組みと注意点

この数式は、FIND 関数を複数回使用して「1つ目の(”)」と「2つ目の(”)」の位置をそれぞれ特定しています。その位置の差分を計算し、MID 関数の「抽出する文字数」として引き渡すことで、記号に囲まれた中身だけを正確に抜き出しています。

※注意: この関数は、対象のセル内で「最初に登場するダブルクォーテーションのペア」のみを抽出します。2つ目以降のペア(上記の例における link-style の部分)は抽出対象となりません。

最新の効率化関数(LET 関数の活用)

前章で紹介したような文字列抽出の数式は、ひとつの式の中で同じ関数(FIND 関数など)が何度も繰り返されるため、数式が長大になり、後から見返した際の可読性が低下するという課題があります。この課題を解決する最新の機能が「LET 関数」です。

計算式に変数を割り当てる「LET 関数」とは

LET 関数は、数式の中で特定の計算結果や値に対して「名前(変数)」を定義し、その名前を後続の計算式で再利用できる関数です。

  • 構文: =LET(名前1, 値1, [名前2, 値2, ...], 計算式)
  • : =LET(X, 10, Y, 5, X+Y) と入力すると、X に10、Y に5が割り当てられ、最終的に「15」が出力されます。

複雑な数式をシンプルに可読性高くまとめるメリット

LET 関数を実務に取り入れる最大のメリットは、数式の「可読性向上」と「処理速度の改善」です。

例えば、前章の文字列抽出の数式において、何度も登場する FIND("""", A2) という処理結果を「開始位置」という変数名で定義すれば、数式全体の記述量を大幅に短縮できます。これにより、他の担当者がシートを引き継いだ際にも、数式の構造を直感的に理解しやすくなります。

また、同じ計算を何度も実行する必要がなくなり、Excel内部での処理が1回で済むため、数万行に及ぶ大量のデータを処理する際の動作パフォーマンス向上にも寄与します。

まとめ

本記事では、実務で役立つ主要な Excel 関数の使い方について解説しました。

  • MOD 関数は割り算の余りを求め、行の背景色変更などの条件判定に応用できます。
  • MID 関数と FIND 関数を組み合わせることで、特定の記号内の文字列を正確に抽出できます。
  • LET 関数を用いて数式内に変数を定義することで、可読性と処理速度が向上します。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

インフラ(クラウド/NW/仮想化)から Web 開発まで、技術領域を横断して活動するエンジニア💻 コンシューマー向けエンタメ事業での新規開発・運営経験を活かし、実戦的な技術ノウハウを発信中

[ Certs ] CCIE Lifetime Emeritus / VCAP-DCA ✒️ [ Life ] 技術書・ビジネス書愛好家📖 / 小・中学校で卓球コーチ👟

目次