NetApp の sysstat コマンドについて

  • 2022年5月6日
  • NetApp
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sysstat とは

NetApp の OS である DataONTAP に標準実装されている性能関連の情報表示コマンドです。
CPU 使用率プロトコル毎の統計情報Network ThroughputDisk Read/WriteCP(Consistency Point) 等の状況を確認できます。

実行例

> sysstat -x 1
 CPU    NFS   CIFS   HTTP   Total     Net   kB/s    Disk   kB/s    Tape   kB/s  Cache  Cache    CP  CP  Disk   OTHER    FCP  iSCSI     FCP   kB/s   iSCSI   kB/s
                                       in    out    read  write    read  write    age    hit  time  ty  util                            in    out      in    out
  1%      0      0      0       5       0      1       0      0       0      0   >60    100%    0%  -     0%       5      0      0       0      0       0      0
  1%      0      0      0       0       0      0       0      0       0      0   >60    100%    0%  -     0%       0      0      0       0      0       0      0
 33%      0      0      0       0       0      0     505    569       0      0   >60    100%   66%  T    88%       0      0      0       0      0       0      0

解説

構文

sysstat -x コマンドで、各情報を表示します。
interval(sec) で実行間隔(秒)を指定します。

sysstat -x <interval(sec)>

sysstat -m コマンドで、マルチプロセッサ CPU の使用率の統計を表示します。
1 つ以上の CPU がビジー状態である時間の割合、および平均値と各プロセッサの個別の状況を表示します。

sysstat -m <interval(sec)>
sysstat -x の主な項目
項目 内容
Disk Util
  • アクセス率の最も高いディスクの利用率(%)
  • 70%-80% 超えが連続する場合は Disk ボトルネックの兆候
CPU
  • Interval 内で1つ以上の CPU が busy であった割合[1]マルチプロセッサの場合は、最も busy な CPU 値
  • 常時 90% 以上の場合は、CPU ボトルネックの可能性大
cache hit
    • 要求したデータブロックがキャッシュ内に存在した割合[2]90% 以上であれば問題なし
    • アプリケーション特性に依存
    CP(Consistency Point)とは
    • NVRAM に書き込み待機されているデータを Disk へ書き込む(フラッシュ)処理
    • CP ty とは
      • CP 要求のトリガー、10秒間隔で定期的に実行し、Interval に処理が完了したか等を表示。
      • CP 処理が滞るとユーザーサービスに影響がでてくる可能性がある。
      • 連続した CP は NVRAM 容量の不足ではなく、書き込み先 Disk がボトルネックである可能性がある。
    CP ty 処理出力表示説明
    項目 内容
    取得間隔内に CP の開始がなかった場合
    Number 取得間隔内に複数の CP が開始された場合の数を表示[3]CP が頻発しているため負荷状況を確認
    B 連続 CP – 1つ目の CP が完了する前にもう一方の NVRAM からの CP が発生[4]1つ目の CP が完了し、NVRAM の内容がクリアされるまで、書き込み処理が保留された状態(遅延の可能性あり)
    b 保留された連続 CP – 更新されたバッファが少なかったため、連続 CP を延期[5]連続 CP 発生寸前の状態
    F NVlog がフル状態になることによって発生した CP[6]連続して発生すると処理に対して NVRAM 容量が不足していると判断できる。
    H 書き込みの集中により、メモリにキャッシュされたデータ量が閾値を上回り発生した CP
    L メモリの内の使用可能な領域が閾値を下回り発生した CP
    S Snapshot 作成によって発生した CP
    T タイマーによって発生した CP(デフォルトでは、10秒で1回発生)
    U フラッシュによって発生した CP
    Z 内部同期により発生した CP
    V 仮想バッファ低下により発生した CP
    M メモリバッファがなくなるのを防ぐために発生した CP
    D Datavecs 低下により発生した CP
    : 前回の計測期間より継続された CP[7]連続して発生する場合、ディスクへの書き込みがボトルネック
    # 前回の計測期間より CP が継続し、次の CP のための NVLog がフルの状態(次回の CP は必ず B)[8]継続 CP が完了し、NVRAM の内容がクリアされるまで、書き込み処理が保留された状態(遅延の可能性あり)

    出力されたタイプを示す文字の後には、サンプリング期間終了時の CP のフェーズを示す文字が表示される。
    サンプリング期間中に CP が完了している場合は、この 2番目の文字は空白となる。

    項目 内容
    0 初期化中
    n 通常ファイルの処理中
    s 特殊ファイルの処理中(bitmap ファイル等)
    q クォータ・ファイルの処理中
    f 変更データのディスクへのフラッシュを実施中
    v 変更されたスーパーブロックのディスクへのフラッシュを実施中

    以上

    脚注

    脚注
    1 マルチプロセッサの場合は、最も busy な CPU 値
    2 90% 以上であれば問題なし
    3 CP が頻発しているため負荷状況を確認
    4 1つ目の CP が完了し、NVRAM の内容がクリアされるまで、書き込み処理が保留された状態(遅延の可能性あり)
    5 連続 CP 発生寸前の状態
    6 連続して発生すると処理に対して NVRAM 容量が不足していると判断できる。
    7 連続して発生する場合、ディスクへの書き込みがボトルネック
    8 継続 CP が完了し、NVRAM の内容がクリアされるまで、書き込み処理が保留された状態(遅延の可能性あり)