【書評】説明組み立て図鑑|「型」にはめるだけで話は9割伝わる

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目次

はじめに

「一生懸命話しているのに、相手に伝わらない」 「上司から『で、結論は何?』とよく言われる」

ビジネスの現場で、こんな悔しい思いをしたことはありませんか? 説明がうまくいかないのは、あなたの頭が悪いからでも、話し方が下手だからでもありません。単純に「説明の組み立て方(型)」を知らないだけなのです。

今回は、そんな悩みを解決する実践ガイド、『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』(犬塚 壮志 著) を紹介します。 元・予備校の人気講師が教える、「誰でも・すぐに・確実に」伝わる説明のノウハウが詰まった一冊です。

重要性: 説明力は「信頼」と「成果」に直結する

ビジネスにおいて、「説明力」は単なる会話スキルではありません。それは、成果を出すための最強のビジネススキルです。

本書では、説明力がないと以下のような弊害が起きると指摘しています。

  • プロジェクトの失敗: 方向性がズレてしまい、ゴールに辿り着けない。
  • リーダーシップの欠如: ビジョンが伝わらず、組織が動かない。
  • 信頼の低下: 「何を言っているかわからない人」というレッテルを貼られる。

逆に言えば、説明力を磨くことは、周囲からの信頼を勝ち取り、トラブルを未然に防ぐ「防波堤」を築くことと同じです。

エンジニアの現場でも、トラブルシューティングや仕様の説明など、実は「コードを書く時間」以上に「説明する時間」が重要だったりします。 説明がうまいと、相手は「自分の意図を理解してくれた」と安心しますよね。これが「信頼関係」の正体だと考えます。説明力は、才能ではなく「スキル」として磨くべきものだと思います。

技術: 3大フレームワーク(CRF・SDS・PREP)

本書の魅力は、状況に合わせて使い分けられる「説明の型」が網羅されている点です。 中でも、特に汎用性が高く、明日から使える 3つの基本テクニック を整理しました。

テクニック構成の順番特徴・メリットおすすめの使用シーン
CRF 法結論(Conclusion)

理由(Reason)

事実(Fact)
シンプルかつ強力
短時間で納得させるのに向いている。
決断を迫る時
短い提案、エレベーターピッチ
SDS 法概要(Summary)

詳細 (Detail)

まとめ (Summary)
最初と最後で要点を繰り返す。
記憶に定着しやすい。
ニュース、講義、報告会
PREP 法要点(Point)

理由(Reason)

具体例(Example)

要点(Point)
論理的で説得力が高い。
具体例があるためイメージしやすい。
会議での提案、ブログ執筆

私は普段、PREP 法(プレップ法)を意識することが多いですが、状況によっては「CRF 法」のような、事実を突きつけるシンプルな伝え方が有効な場面もありますよね。 重要なのは、「今はどの型を使うべきか?」を瞬時に判断すること。この方を頭の片隅に入れておけば「話し方の迷い」がなくなると思います。

理論: 脳の仕組みを利用する「認知心理学」のアプローチ

なぜ、これらの「型」は効果的なのでしょうか? 本書の面白いところは、それを精神論ではなく、「認知心理学」の観点から解説している点です。

例えば、SDS 法(まとめ→詳細→まとめ)は、人間の脳の以下の特性を利用しています。

  1. 初頭効果: 人は「最初の情報」を記憶しやすい(第一印象)
  2. 親近効果 (新規効果): 人は「最後の情報」も記憶しやすい。

つまり、「最初と最後に重要なことを言う」というのは、脳の仕組み上、最も理にかなった伝え方なのです。

「なぜその伝え方がいいのか?」が、心理学の理論で裏付けされていると非常に腹落ちしますね(理系としては特に) 情報をただ並べるのではなく、「相手の脳がどう記憶するか」を逆算して構成を組み立てる。これこそが、プロの説明テクニックなのだと感銘を受けました。

実践: 現場で使える「言葉選び」と「対応力」

理論だけでなく、本書には現場ですぐに使える実践的なアドバイスもあります。

  • 言葉選び: 専門用語を避け、相手のレベルに合わせた言葉を使う。
  • 対応力: プレゼン中に反論された時の切り返し方や、興味を引くための「フック」の入れ方

これらは、教科書的な説明だけでなく、生身の人間相手のコミュニケーションで必須となるスキルです。

理論を知っていても、現場では予期せぬ質問が来たりして焦るものですよね。 本書では、そういった「ライブ感」のある場面での対応策まで書かれています。

まとめ

『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』を読んでわかったことは、説明力とはセンスではなく、「パーツを組み立てる技術」だということです。

本書からの学び
  • ビジネスの信頼は「説明力」から生まれる。
  • 「CRF」「SDS」「PREP」の3つの型を使い分ける。
  • 脳の仕組み(心理学)を利用して、記憶に残す。

「自分は口下手だ」と諦める前に、まずはこの「型」に言葉をあてはめてみてください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回紹介した本

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この記事を書いた人

インフラ(クラウド/NW/仮想化)から Web 開発まで、技術領域を横断して活動するエンジニア💻 コンシューマー向けエンタメ事業での新規開発・運営経験を活かし、実戦的な技術ノウハウを発信中

[ Certs ] CCIE Lifetime Emeritus / VCAP-DCA ✒️ [ Life ] 技術書・ビジネス書愛好家📖 / 小・中学校で卓球コーチ👟

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